宿命

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大分古い作品ですね。東野圭吾さんです。

宿命 (講談社文庫)
宿命 (講談社文庫)
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東野 圭吾
講談社
売り上げランキング: 7306
おすすめ度の平均: 4.0
4 複雑な人間関係が宿命的に描かれている
4 珠玉のラスト一行
4 後半に盛り上がりが待っています
5 東野さんの才能が素直に羨ましい
3 個人的には不発

  • 概要
警察官になった主人公がある殺人事件を担当します。それはかつてのライバルとかつての恋人が夫婦で暮らす家で起こったものでした。ライバルの家にまつわる秘密、恋人の数奇な「糸」、そして起こった殺人事件をつなぐものを探していきます。果たして「宿命」とはなんなのでしょうか。

  • レビュー
こんな感じですね。この作品の魅力はラスト。しかもラスト一行です。そこで作者の意図したことがわかると思います。初版本のカバー見返しにこのようなことが書いてあったらしいです。(自分は文庫本しかもってないので、解説で読みました)

犯人は誰か、どういうトリックか 手品を駆使したそういう謎もいいけれど、もっと別のタイプの意外性を創造したいと思いました。このような題名をつけたのも、そういう意図のあらわれです。そして今回一番気に入っている意外性は、ラストの一行にあります。だからといって、それを先に読まないで下さいね
読んだ後にタイトルを見ると、もうこれしかないという感じですね。東野さんの作品の中にはタイトルの付け方で「そういうことか!」と思わせてくれる作品がありますが、この作品は草分け的存在なのではないかと思います。

この作品は比較的初期の作品なのですが、このころから多くの意外性を盛り込んだ作品が多いですね。一つの十分に妥当な解法が提示されて、それを上回る裏の謎が用意されている。まぁベタといえばベタなのですが、どちらも十分に練られたものだからこそ面白いんですね。

この作品では殺人事件と宿命の謎があてはまると思います。フーダニットとして十分通用する話を用意していて、かつそれに劣らぬ人間ドラマも用意している。

一粒で二度おいしいのが東野作品の魅力ですね。

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